第1章 神さまのお話
 2.山の神さま



山の神は、生産をつかさどる神さまです。

それもありとある全てのものをつかさどっているといえます。

なぜなら猪、鹿などの獲物(えもの)や山の樹木、銅や鉄、田を潤す水に至るまで、山からもたらされるものは全て山の神のお陰だと信じられてきたからです。

特に狩猟や林業、炭焼きなど山仕事をする人々にとっては、大切な生活の糧(かて)を与えてくれる神さまとして厚く信仰されています。

また、田の神と山の神は同じ神さまだともいわれ、山の神は春になると人里に降りて田の神となり、稲を守り豊穣(ほうじょう)をもたらし、秋に収穫が終わると山に帰ると信じられています。



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