第1章 神さまのお話
 8.天神(てんじん)さま



 天神さまは、平安時代の貴族で政治家でもあった、菅原道真(すがわらのみちざね)公をまつる神社として知られています。

 道真公はその学識を生かして、政治の世界でも右大臣として登用され大変活躍されましたが、こうした活躍をこころよく思わない政敵によって無実の罪を着せられ、九州の太宰府に左遷(させん)され、無念の死を遂げました。

道真公が太宰府で亡くなられた後、落雷や疫病によって政敵が亡くなったり、干ばつや洪水・疫病などの天変地異が続いたため、これらはすべて道真公の怨霊(おんりょう)のせいだとして恐れられるようになり、その祟(たた)りを鎮めるために、京都の北野に道真公の霊をまつったのが、北野天満宮の始まりです。

やがて道真公の生前の学問に対する偉大な功績から、学問の神さまとしてのご利益が広まり、広く親しまれ信仰されています。



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