第10章 お正月
新年を迎えるって、どういうこと?
6.お年玉
お年玉の語源は、古来の習慣であった歳神さまに供えられた鏡餅を人々に分け与えたことに由来するといわれています。
鏡餅はもともと鏡をかたどったものであり、その鏡は、魂を映すものといわれてきました。
古代の人々は「魂」と「玉」は同じものと考えていたのです。
このことから、歳神さまの魂は玉に通じるので「年玉」と呼び、神さまから頂くお下がりなので、敬って「お」をつけ「お年玉」と呼ぶようになったといわれています。
お年玉は、古くは現在のようにお金ではなく丸い餅でした。
私たちの祖先は、子供たちの健全な成長を願い、歳神さまのお力がこもった丸餅を贈りました。
今はお金をあげますが、まず、神棚にお供えして祈りと感謝を込めて、神さまの前で一人ひとりに手渡したいものです。
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