第11章 人生儀礼
やってみればわかります その大切さ
■コラム

端午の節句や桃の節句のお供えには、どんな意味があるの?



 端午の節句に供えられる柏餅の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないことから、それにあやかり、親が子供の成長を見届けてから世代交代をする、すなわち、家系が絶えないことに繋がり、子孫繁栄のめでたい食べ物とされています。五月の節句には粽(ちまき)と共にいただきます。

 桃の節句に備える菱形をした菱餅は上から桃色、白色、緑色に重ねられています。

邪気を祓うとされている桃のピンク、魔除けの薬草として知られる蓬の緑色、そして百病を防ぐとされる白酒の白色が用いられ健やかな成長を願っていただきます。

菱形をしているのは、菱の葉は四角がとがって魔除けの意味があるとされているからです。雛あられも同様に三色で作られています。

 人生儀礼にはそれぞれに意味のある食べ物があります。支度を整え、身も心も清らかにその日を迎え、神さまに感謝し、更なるご加護をお祈りしましょう。



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