第11章 人生儀礼
やってみればわかります その大切さ
■[赤ちゃんの儀礼]
2.産湯(うぶゆ)
赤ちゃんが生まれるとすぐに湯をつかわせます。生後三日目につかわす湯を昔は産湯といって重視していました。
産湯には、氏神さまがお守りくださるその土地の水を使いました。「〇〇で産湯をつかった」など、産湯が人の出生に大きく関わっていたことを聞かれたことがあると思います。
赤ちゃんにとって産湯は、出産の際の穢(けが)れ祓い清める禊(みそぎ)であり、人間社会の仲間入りをさせるという重要な意味があるのです。
産着(うぶぎ)は現在ではベビードレスを着せますが、以前は麻の葉模様の着物を着せました。麻は魔除けの意味があるとされ、丈夫に真っ直ぐに育つことに由来します。
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