第14章 神宮大麻・暦
お伊勢さまのお神札と日本の正式な「暦」

■[神宮大麻]
 5.おまつりの仕方は、どのようにすればいいの?



 「神宮大麻」は薄紙(うすがみ)で包まれております。

この薄紙は、各家庭に届き神棚に納められるまで、決して汚れることの無いよう、神宮大麻の上包みとして施されているものです。

ですから、この薄紙は、神棚におまつりする際に取り除いても差し障りありません。

 神棚の宮型におまつりする場合、三社造り(さんしゃづくり)の場合は宮型の中心に、一社造り(いっしゃづくり)の場合は、他のお神礼と重ね合わせ、一番手前にくるようにおまつりします。

 神宮大麻の奉製から頒布にいたるまでは、伊勢の神宮において、まず年始にその年の大麻奉製を始めることを御神前に奉告する大麻暦奉製始祭より、大麻用材伐始祭、大麻暦奉製終了祭、そして大麻修祓式をおこない、神宮大麻を祓い清めます。 

 また、その年の大麻と暦の頒布を開始することを大御前に奉告する神宮大麻暦頒布始祭と、無事に終了したことを奉告する神宮大麻暦頒布終了祭が行われ、各都道府県の神社庁や各神社においても大麻暦頒布始祭・終了祭が行われます。

 各家庭へは、地元神社の神職や総代が頒布しますが、いずれもお伊勢さまと各家庭とを結ぶ重要な奉務であることを心して奉仕しています。

神宮大麻を受ける際には、お盆などで戴くのがより丁寧であるといえます。

 神宮大麻は、われわれ日本人の大御祖神である天照大御神さまの御神徳を仰ぎ、その御神恩に感謝するためにまつる大御璽(おおみしるし)です。

このため奉製から頒布にいたるまでに常に清浄であることを心がけて取り扱われるのです。



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