第14章 神宮大麻・暦
お伊勢さまのお神札と日本の正式な「暦」

■[神宮暦]
 1.「神宮暦(じんぐうれき)」がなぜ日本の正式な暦(こよみ)なの?



 「神宮暦」には、「神宮大暦(大暦)」と「神宮暦(小暦)」があります。

お神札を全国各地に配布していた伊勢の御師(おし)が土産として持参したのが「神宮暦」のもととなる「伊勢ごよみ」でした。

 人々が一年の正確な周期を知る上で、古くからたいへん重宝されました。この「伊勢ごよみ」は科学的な暦であり、その後、明治以降になると、神宮より発行することとなり、今日もその伝統と文化的価値は連綿として引き継がれています。

 昔は、農林漁業にたずさわる人口が圧倒的に多く、耕作や種まきの時期を知るために、年間の季節の推移を正確に知ることは、日々の生活の上でも非常に重要なことでした。

 また、明治16年には、わが国唯一の正式な暦として、名称も「本暦(ほんれき)」と改められました。

 この「本暦」に改良を加えたものが、今日の「神宮暦」です。数多い暦の基本型として農林漁業にたずさわる方々をはじめ、多くの方々に愛用されています。



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