第6章 住まいに関するお祭り
■[建物の解体清祓(かいたいきよはらい)・その他のお祭り]
鎮守(ちんじゅ)の森を守り、育てよう!



 森とは、たんに木が集まっただけではなく、幾種類もの樹種、野鳥や昆虫、地中の小動物群、微生物などいろいろな生き物が生きている共同体社会です。

 日本列島では約二千年前に稲作が始まりました。森を切り開き耕地整理をし、道路や集落を形成してきました。

しかし、私たちの祖先はその際にも、かならずふるさとの木による森を残しました。それが鎮守の森なのです。

 「鎮守」とは、その土地の地霊をなごめ、その地を守護する神さまです。その言葉通り、鎮守の森は地震、台風などの自然災害から、私たちを守ってきました。さらに神社を守ることによって文化を伝えてきました。

 鎮守の森は強いものです。荒れ地には一気にはびこるセイタカアワダチソウなどの帰化植物も鎮守の森には侵入できません。かつては日本中の樹木を食い荒らすと恐れられていたアメリカシロヒトリも、鎮守の森には歯が立ちません。

 またスギやヒノキなどを人工的に植えた森では、常時、人間が手を入れてやらねばなりませんが、その土地本来の樹木でできた鎮守の森は、そんな必要はありません。鎮守の森は千年の森なのです。

 鎮守の森を育み、守り伝えていきましょう!



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