第6章 住まいに関するお祭り
■コラム

大安、仏滅ってな〜に?



 六曜(ろくよう)は、江戸時代後期から庶民の間で盛んに使われるようになり、現代に至っています。六曜とは、「先勝」、「友引」、「先負」、「仏滅」、「大安」、「赤口」の六つからなります。

旧暦の時代、六曜は毎年固定していたため、さして見向きもされませんでしたが、新暦になり、旧暦の法則に従って配当されることから、現代人の目には不可解な動きをするものと映り、より神秘性が増したのです。

六曜の順番
 順番は、「先勝」、「友引」、「先負」、「仏滅」、「大安」、「赤口」の順に巡るもので、旧暦の月ごとに朔日(ついたち、一日)の割り当てが決まっており、たとえば旧暦の正月と七月であれば朔日が『先勝』となっています。

二日が『友引』、三日が『先負』…と順に配当されます。

各月の割り当て
 各月の割り当ては、次のようになっています。また、閏月(うるうづき)はその前月(本来の月。閏三月であれば三月。)と同じ割り当てになります。

正月・七月の朔日は先勝
四月・十月の朔日は仏滅
二月・八月の朔日は友引
五月・十一月の朔日は大安
三月・九月の朔日は先負
六月・十二月の朔日は赤口

六曜の吉凶
先勝(せんしょう)先手必勝。急ぐこと吉。午前は吉、午後は凶。

友引(ともびき)引き分け勝負なし。祝い事吉。葬式等仏事に凶。

先負(せんぷ)後手有利。急ぐこと凶。午前凶。午後は吉。

仏滅(ぶつめつ)祝い事は控える。仏事には吉。

大安(たいあん)万事に吉。ただし有頂天は禁物。

赤口(しゃっこう)万事控えること。ただし、昼前後は吉。

お祓(はら)いを受けるその日が吉日
 日の吉凶(良し悪し)にはさまざまな見方があり、大安でも悪日があれば、仏滅でも良い日の場合があります。最良の日など年に数えるほどしかありません。

現代のようにきぜわしく、しがらみが多い世の中では、日の吉凶にこだわり過ぎると事は進みません。人生儀礼や住まいに関するお祭りに際しては、日にばかりこだわって、お祓(はら)いをされないとなれば本末転倒です。神社では、昔から「お祓いを受けるその日が吉日」といわれています。



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