第6章 住まいに関するお祭り
■[竣工祭(しゅんこうさい)・新宅祭(しんたくさい)]
 3.神棚を取り付ける時って何に注意するの?



 新たに神棚の設ける場合は、家の新築や転居の際、また事務所を新しく開いたりする場合が多いと思いますが、家庭においても基本的な違いはありません。

 家庭においては、座敷が一般的ですが、最近では床の間付き座敷も少なくなりましたので、家族がお参りしやすいリビングルームでも結構です。

また二階のある家やアパート・マンションなどの場合は、人が神棚の上を歩くような場所は避けるようにして下さい。

やむを得ずこのような場所に神棚を設置する場合は、神棚と天井の間に、もう一枚板を張るか、その天井に「雲」とか「空」という字を墨で書いた紙を貼ることもあります。

 神棚の位置ですが、「清らかで明るく高いところに南向き」というのが原則です。

家族がお供えをしたり、拝(おが)むのに都合のよい場所であることが大切です。

南向きが難しい場合は、東向きでも構いません。

ただし、いくら方向が良くても、人の出入りする場所の上、たとえばドアの上や障子(しょうじ)・襖(ふすま)の鴨居(かもい)の上に神棚を設けるのはよくありません。

これらの条件を総合的に考えて、神棚をおまつりする場所を決めるのですが、どうしても決めかねるときは、神職の指導を受けて下さい。

 建物が完全に出来上がってから神棚を設けようとしたところ、適当な場所がないということが多くあります。

また、間取りや神棚の位置など、家相・方位のおかしい場合もあります。

家相・方位は大切なことですから、設計または地鎮祭をお願いする段階で位置や大きさを考慮してほしいものです。



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