第9章 四季の行事
 4.お田植え



 伝統的な日本の稲作には、労働とともに神事はもちろん芸能の意味もありました。

春の祈年祭(きねんさい)と秋の新嘗祭(にいなめさい)は、稲の生育祈願と収穫感謝のお祭りなのです。

 お田植え祭には、二通りあります。

一つ目は、年の初めに神社の拝殿などで種まきから収穫までを演じる予祝行事としての神事。

もう一つは、早乙女たちが実際に田に入って田植えをする神事があります。

 福島県内では、国の重要無形文化財に指定された、棚倉町八槻(やつき)の都々古別(つつこわけ)神社のお田植え祭が有名で、毎年旧正月6日に行われる稲作予祝行事です。

 もう一つの、実際に田に入って行なわれるお田植え祭としては、伊勢の神宮の別宮であります「伊雑宮(いざわのみや)」で六月に行なわれるお田植え祭が有名ですが、県内では、会津美里町の伊佐須美神社田植神事が有名です。



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