第13章 神宮式年遷宮
二十年ごとの日本民族の再生
 3.式年



 「式年(しきねん)」とは「定められた年」という意味です。

20年に一度というのは、人生の一区切りと考えられ、技術や思想を伝承するためにも合理的な年数とされています。

御社殿の建築に携わる宮大工をはじめ、御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)をつくる職人たちが技法を学び、技術を高め、その技術を若い弟子に伝えるためには年月が必要です。

20代で入門して、技術を習得し、40代で熟練工として活躍し、そして60代で指導者になるという営みを繰り返してきました。

 式年遷宮が行われた第41代持統天皇の御代(みよ、約千三百年前)には、世界最古の木造建築として今なお現存する法隆寺は、すでに建造されていました。

当時の技術を持ってすれば、半永久的な御社殿を造ることが出来たはずです。

しかし神宮では、20年に一度、御社殿を造り替え続けていく式年遷宮の制度を守り伝えることで、日本の文化を絶やすことなく次の世代に伝え、「悠久」を目指しつづけているのです。



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